資産運用エキスポのステージに登場したボビー・オロゴンさんは、投資を「数字のゲーム」ではなく「生き物」に例えて語った。
彼のユニークな投資哲学は、笑いを交えながらも本質を突いている。
投資は「卵を孵す」ことから始まる
ボビーさんの投資原体験は幼少期にまで遡る。
兄に貯金を奪われ続けた経験から「ただ貯めても意味がない」と学び、初めてハムスターを購入。繁殖させて販売し、うさぎ→鶏→ヤギ→牛へと資産を大きくしていった。
彼はこう語る。
「卵をもらったら食べるな。孵して増やせ。投資は生き物と同じなんだ。」
この比喩は単なるエピソードではなく、「資産を働かせる」発想を体現している。
自己投資の極みは「山を買うこと」
ステージで最も驚きを呼んだのは、彼の自己投資論だ。
体を鍛える、学びに時間を使うといった一般的な自己投資ではなく、彼が選んだのは山を買うこと。
理由は明快だ。
「車を使う、ご飯を食べる、そのたびに地球を汚している。そのCO2を回収するために山を持つ。それが僕にとっての自己投資。」
これは資産としての不動産購入ではなく、環境とのバランスを意識した「ライフスタイル投資」だ。
会場の観客は半信半疑ながらも、そのスケール感に笑いと拍手を送った。
家を買うか?投資を優先するか?
観客からの質問に対して、ボビーさんは「ライアビリティとアセット」の違いを強調。
- 家は借金を背負い、必ずしもお金を生まない
- 投資は未来に価値を増幅させる可能性がある
そのため、まずは投資でお金を増やし、余裕が出てから家を買う方が合理的だと語る。
ただし完全否定ではなく「家も資産になり得るが、優先順位を間違えるな」と釘を刺した。
投資は「文化」であり「継承」
ボビーさんの父は公務員からビジネスに転じ、村に初めてコンクリートを導入した人物だったという。
具体的な銘柄を教えることはなかったが、「自分の頭で考えろ」という姿勢を徹底して伝えた。
「家庭や学校で金融教育はなかった。でも父から世界の動きを毎晩聞かされた。それが今の投資家としての自分をつくった。」
彼は会場の親世代に向けて「学んだ知識を子供に伝えてほしい」と強調。
投資は一代限りの勝負ではなく、文化として継承すべきだと訴えた。
「数字だけ追うな。未来を楽しくしていこう」
最後にボビーさんは「投資はお金を増やすだけでなく、人生をどう豊かにするかの手段」だとまとめた。
数字の上下に一喜一憂するのではなく、自己投資、環境投資、次世代への教育。
その全てが投資であると語る姿は、単なるタレント投資家の枠を超えていた。
まとめ
- 投資は「卵を孵す」ように、資産を働かせて増やすもの
- 自己投資の極致は「山を買う」というライフスタイル投資
- 家よりもまずは投資でお金を増やすことを優先
- 投資は数字ではなく「文化」であり、次世代へ継承すべきもの
ボビー・オロゴン流の投資哲学は、常識を覆すユーモラスな表現の中に「資産は動かしてこそ価値がある」という普遍的な真理を含んでいる。
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