株式投資でわずか5年で1億円を突破し、現在は3億円以上を運用する個人投資家・kenmoさん。
彼が実際に歩んだ投資プロセスには、短期間で資産を爆発的に増やすための明確なロジックと覚悟があります。
本記事では、その戦略を体系的に整理し「誰でも真似できる部分」と「決して万人向けではない部分」を掘り下げていきます。
■ 300万円から3億円超へ ― 驚異的な資産曲線
- 2012年:元手300万円で株式投資を開始
- 2013年:3000万円に到達(10倍化)
- 2017年:1億円突破
- 2023年:2.7億円
- 現在:3億円以上を運用中
驚異的なのは、この過程で追加入金ゼロという点。
給与の大半は趣味(アニメ・声優ライブ)に使いつつ、投資だけで資産を増やしてきました。
■ 投資を始めた理由
会社員生活の中で「このままでは経済的に自由になれない」と気づき、
お金持ちになる方法を3つに分類しました。
- 起業
- 出世
- 投資
自らに最も適しているのは「投資」だと判断。
数学が得意だったことも背中を押しました。
■ 目標設定:「5年で1億円」
kenmoさんが強調するのは明確な目標と覚悟。
「1年で資産を2倍にする銘柄」を軸に、短期集中投資を繰り返しました。
彼いわく、年間100社ほどは“1年で2倍”の銘柄が市場に存在する。
資産が小さいうちは「配当株・優待株」ではなく、短期で資金を回転させる成長株トレードが効率的というスタンスです。
■ 分散より集中 ― 最初は「一点突破」
一般的に投資では「分散」が推奨されますが、kenmoさんは逆。
資産が少ないうちは自分が理解できる1~2銘柄に集中する方が効率的だと語ります。
もちろんリスクは高い。
だからこそ徹底した損切りルールが不可欠。
「損切りできない人はインデックス投資を選ぶべき」と断言しています。
■ 実際の投資手法 ― 4つの柱
kenmoさんが実践してきた手法は次の4つ。
① 新高値ブレイク投資 📈
- 株価が過去の高値を突破した銘柄を買い、さらに上昇を狙う手法。
- ステップ形式で進める:
- 新高値銘柄をスクリーニング
- 業績・製品に変化の兆しがあるか確認
- 実際に店舗・商品をチェック
- エントリー
- 8%下落で損切り、2倍で半分利確
例:2012年「ジンズHD」に300万円全額投資 → 1ヶ月で760万円。
② 株主優待需給投資 🎁
- 権利確定日が近づくと株価が上がる需給の歪みを利用。
- 流れは「夏~秋に仕込み → 翌年2~3月に売却」。
- 鉄則は権利確定日前に売ること。
資産2000万~3000万円に達した段階で「攻め一辺倒」から「守り」も取り入れるフェーズに適するといいます。
③ 決算モメンタム投資 💡
- 好決算発表後の株価上昇トレンドに乗る手法。
- サプライズ決算銘柄は需給が急変し、1~3ヶ月で大きく値を伸ばすケースが多い。
- 特に市場予想を上回るEPS成長やガイダンス上方修正が出ると強い。
④ 中長期投資 ⏳
- 資産が億を超えたフェーズで採用。
- 短期トレードでは得られない「企業成長に伴う複利効果」を享受する。
- 長期的に保有するポートフォリオには「優待株」「高配当株」も組み込み、安定収益源を確保。
■ 成功のポイントと教訓
- 目標設定と覚悟:「5年で1億」と具体的に決める
- 集中投資と損切り:小資産期はリスクを取る、ただし即損切り
- 運を掴む準備:ブレイク銘柄を徹底スクリーニング
- フェーズごとの戦略切替:
- ~1000万円:集中&短期トレード
- 2000~3000万円:需給投資を組み合わせ
- 1億円~:中長期・優待・配当株で守りも強化
■ 誰に向いている投資か?
- 向いている人
- 短期集中で資産を増やしたい
- 損切りを徹底できるメンタルがある
- 勉強・調査を厭わない
- 向いていない人
- 含み損に耐えられない
- 勝手に「ほったらかし投資」を期待する
- リスクより安定を重視する
■ まとめ
kenmoさんの事例は「誰でも真似できる成功談」ではなく、徹底した覚悟と実行力が生んだ結果です。
ただし、彼が用いた手法はすべてロジックに基づいており、学べるエッセンスは多い。
- 小資産期は集中投資+短期トレード
- 資産が増えれば守りを組み込み、戦略を段階的に切替
- そして何より、損切りルールを徹底
投資の世界で「5年で1億円」を達成する道筋は確かに存在します。
問題は、それを歩むだけの覚悟が自分にあるかどうか、です。🔥