決算モメンタム投資と中長期投資 ― 暴落をチャンスに変える戦略とは?📈

以下記事の続きです。

株式投資の世界では「暴落=危機」と見られがちですが、経験豊富な投資家はそこにこそ大きなチャンスを見出しています。

コロナショック、上田日銀ショック、さらにはトランプ関税ショック。

これらの市場を揺るがす出来事の直後に、決算を起点に株価が1ヶ月足らずで2倍になる銘柄も現れました。

今回は「決算モメンタム投資」と「中長期投資」という2つの手法に焦点を当て

それぞれの実践法、リスク管理、そして初心者にも役立つ書籍を紹介します。


目次

決算モメンタム投資とは?🚀

決算モメンタム投資とは、その名の通り「決算発表を起点に勢いがついた銘柄を追う」手法です。

ポイントは以下の通り。

  • エントリーのタイミング
    → 決算シーズンに限定して参入。特に暴落直後は狙い目。
    リスクオフからリスクオンへと資金が流れやすいため、好決算銘柄に資金が集中する傾向があります。
  • やり方
    → 決算説明資料をいち早く読み、売上・利益・業績予想・バランスシートの変化を確認。
    市場がまだ織り込んでいない“好材料”を見つけたらすぐに買いに行く。
  • 勝率の目安(2:6:2の法則)
    • 2割:大きなリターンを獲得
    • 6割:横ばいで売却
    • 2割:損切り
      → 勝率は決して高くありません。
      しかし「大勝ち2割」がポートフォリオ全体を押し上げるのが特徴です。
  • 売り時の目安
    → 決算発表翌日から1週間以内に買い、1ヶ月後を目安に利確or中長期移行を判断。
    モメンタムが崩れたら即売却。

つまり、決算モメンタム投資はスピード勝負と割り切り、損切りの徹底が鍵となります。


中長期投資とは?🏛

一方で、中長期投資は「継続的に業績を高められる会社」を選び、じっくり持ち続ける手法です。

投資家が資産を積み上げていく中で、最終的にこの王道戦略へシフトするケースが多いのも特徴です。

  • 銘柄発掘の方法
    • 会社四季報
    • IR説明会や勉強会
    • 展示会・実店舗の観察
  • 四季報で見るべき4条件
    1. 時価総額50億~数百億円の中小型株
    2. 上場から5年以内で株価が過熱していない銘柄
    3. 創業者が今も経営トップを務めている
    4. 「見えない強み」を持っている(独自技術やブランド力など)
  • 売り時の判断基準
    • 買った時のシナリオが崩れた時
    • 短期急騰でPERが極端に高騰した時
    • 新しい有望株を買うための資金が必要になった時

中長期投資の肝は「初動を見逃さないこと」。

決算や新製品発表といった“変化の起点”を見抜ければ

その後の2倍・3倍・5倍成長につながる可能性があります。


おすすめの投資書籍📚

投資を学ぶ上で役立つ書籍をいくつかピックアップします。

  • オニールの成長株発掘法
    → CAN-SLIM理論を体系化した名著。新高値をつけた株がさらに伸びていく理由をわかりやすく解説。
  • 坂本慎太郎『まずは2倍株で勝つ』
    → 「10倍株を狙う前に、まずは2倍株を狙え」という実践的アプローチ。
    短期から中期にかけて成果を出す考え方を学べます。
  • 立花岳志『幸福の資本論』
    → 投資の枠を超えて、人生に必要な「3つの資本」(金融資本・人的資本・社会関係資本)を説く一冊。
    投資家のメンタル面強化にもおすすめ。
  • ちゃんとさん『50万円を50億円にした投資家の知恵』
    → 個人投資家としてのリアルな体験談と実践知が詰まった一冊。

儲けられる投資家の特徴・損する投資家の特徴

  • 勝てる投資家の共通点
    • 毎日のようにチャートや開示を「息を吸うように」確認できる
    • 損切り=「ごめんなさい」ができる
    • 謙虚に学び続ける姿勢を持っている
  • 負けやすい投資家の共通点
    • 他人のせいにする(多責思考)
    • 感情的に売買を繰り返す
    • メタ認知ができず、市場や自分を客観視できない
    • 成功後に慢心して勉強を怠る

まとめ ✨

  • 決算モメンタム投資は暴落直後に威力を発揮し、短期で資産を伸ばす可能性を秘める。
  • 中長期投資は業績とともに株価が育つ企業を見極め、長期で複利効果を狙う王道手法。
  • 両者に共通するのは「初動を逃さず、シナリオが崩れたら撤退する」冷静さ。
  • 投資は知識と実践の積み重ね。書籍・四季報・IR説明会などで学び続けることが、安定的な成果につながる。

暴落を恐れるのではなく、次の“2倍株”を仕込むチャンスと捉える。これこそが長く市場で勝ち続けるための視点といえるでしょう。

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